LaunchyをVS2010でビルドする手順

いろいろ手間取ったのメモ

ビルド環境は以下のとおり

  • OS: Windows7 Professional
  • VisualStudio 2010 Pro *1

おおまかな手順は以下の通り、なんやかんやで半日くらいかかった。

  • Qt をダウンロード (この記事を書いてる時点では 4.7.1)
  • Qt をビルド/インストール
  • Boost をダウンロード
  • Boost をインストール
  • qmake で Launchy のソリューションを作成
  • VS2010 で Launchy のソリューションをビルド

以下、この手順の詳細

Qt のダウンロード

http://qt.nokia.com/downloads
上記のページから、LGPLの Qt: Framework only を選択

Qt のビルド/インストール

インストーラー任せでQtをインストール。
すると、 c:\Qt\4.7.1 の下にソースコード等が展開される。

環境変数の設定

LaunchyのBUILD.txtに記述されているように、QMAKESPECQTDIRを設定する。

あと、Qtのツール類が使えるようにPathを通しておく。

configure && namake

Visual Studio コマンドプロンプトを開いて、Qtをインストールしたディレクトc:\Qt\4.7.1 に移動し、

> configure -opensource -no-webkit

して

> nmake

で、Qtのビルドが完了。

Boost のダウンロード/インストール

http://www.boost.org/users/download/#releases
上記のページから Packaged release を選択してダウンロード

インストールはインストーラ任せ。

Launchyのビルド

やっとLaunchyのビルドの手順に入る。

svn で Launchy のソースコード取得
$ svn checkout https://launchy.svn.sourceforge.net/svnroot/launchy/trunk/Launchy_QT/
qmake で Launchy のソリューションを作成

svnからチェックアウトしたディレクトリに移動して、

$ qmake  -tp vc -r launchy.pro

コマンドを実行すると、Launchyのソリューション(.sln)ファイルが作成される。

VS2010 で Launchy のソリューションをビルド

qmakeで作成された Launchy.sln を、Visual Studio 2010 で開いて、ビルドする。(その前にQtのdllへのPathを反映するために、OS再起動が必要かもしれない)

デフォルトでは Debug フォルダの下に Launchy.exe が作成されるのでそいつを起動してみる。

このようにデバッグログとともに Launhcy が起動したらとりあえずビルド成功。

次回は、Launchyプラグインを作成してみる。

*1:VC++ Express Edition でももしかしたらいけるかも